HY SKY Fes 2023 レポート 公開!
今を生きる子供たちに何かステキなきっかけを作りたい
世界一クリーンなFesを目指す「HY SKY Fes 2023」開催!
全13組の豪華アーティストによる圧巻のパフォーマンス
3年間みんな、この時を待ってたんだ!HYが創り出した空間、空気感をみんなで楽しんだ3日間
「HY SKY Fes 2023」が、2023年3月17日(金)より3日間に渡り沖縄県総合運動公園多目的広場で開催された。HYメンバー自らが装飾した会場内には3日間で2万人が来場し、HY含む13組のアーティストが舞台を盛り上げた。
入場ゲートを超えるとまず目にするのは、ナチュラルな雰囲気の装飾だ。周囲を緑に囲まれた海のそばの広大な公園内に、フォトブースや出演者名を書いた看板、手書きの導線案内やタイムテーブルなど、HYメンバーによる装飾が会場内に散りばめられていた。そして会場は複数のエリアに分けられており、音楽だけでなく様々なコンテンツを用意。沖縄の名所から出店されたフードエリアはもちろん、体験コーナーやワークショップ、人気マジシャンのMASA MAGICによるマジックショー、アスレチックなどファミリー向けのコンテンツも充実し、多くの来場者を喜ばせた。
開演時刻まで来場者は、装飾を前に写真を撮ったり会場内を散歩したり、フードエリアを利用したりと思い思いに過ごした。「出演者も観客もスタッフも、みんなで近い距離で楽しめるフェス」というSKY Fesのテーマがそのまま表現された暖かく豊かな空間に、子供や大人たちの笑い声と美味しい匂い、音楽と歓声に包まれた世界が広がった。
今回、マスク着用の規定が個人判断に委ねられてから開催されたFesだが、会場内ではマスク着用は必須、その代わり声出しはOKに。
「3年待ってたの俺これ!音楽ってこうでなくっちゃね。みんなで作り上げていくやつ」。ナオト・インティライミが前夜祭で言ったこの思いは、多くのアーティストも同じであった。この3日間舞台に立ったどのアーティストも、3年ぶりに聞こえる観客の声に感動し、「この時を待っていたんだ!」とそこにいる全ての人の喜びと感動が溢れ、大盛り上がりの3日間となった。
環境に優しく、人に優しく、子供に優しく、誰もが楽しめるFesに
Fesが開催された翌日の会場を、ごみでいっぱいにしたくない。この美しい沖縄を、大好きな沖縄を守っていくために、大人が楽しむだけでなく、環境を、子供たちを大切に、みんなが一緒に楽しめるFesにしたい。そんなHYメンバーの思いを、少しずつ落とし込んで創り上げてきたSKY Fes。今回迎えた第4回で、それはしっかりと形になった。
SDGsをテーマにしたHYの新たな取り組み「HeartY Clean活動」の一環として、公園内や砂浜でのごみ拾いも実施。HYと子供たちが空き缶や棒などを使って楽器を作り一緒に演奏するワークショップなどを通し、「世界一クリーンなフェス」を目指してきた。
そしてそれらの活動は、さっきまで舞台に立っていたアーティストが横で一緒に楽器を作ってくれている。自分にももしかしたら何かできるのではないか。子供たちがそう感じられる距離感も大切にしているのが、SKY Fesの大きな特徴だ。
そして今回「今を生きる子供たちに何かステキなきっかけを作りたい」というHYの夢を叶えた企画がある。それが以下である。
中高生が中心となり制作するSKY Fesのドキュメント映画
中高生が中心となりSKY Fesのドキュメント映画を制作するという企画だ。カメラマン、録音、監督、編集、制作マネージャーなどのスタッフ体験をする。何度も話し合いを重ね、決定したテーマは「人と人とのつながり」。裏方の人たち、支えている人たちも取り上げていこうという内容だ。県内の知らない同年代の人たちが集まり、一つの作品を創るという本企画。そこに応募したその一歩がとても大切であり、それを踏み出せた勇気をこれからも大切にして欲しい。完成した映画は2023年5月7日(日)の後夜祭で披露される。
子供たちが創り上げる新聞記事
子供が記者体験をし、実際に新聞に掲載するという企画も用意した。「SKY Fes ×りゅうPON! 」ではフェスの様子を取材し、写真を撮り、子供たちが文章を書き上げ、記事にする。憧れのアーティストを目の前に、緊張の中しっかりと質問する姿はとてもキラキラしていた。活躍するアーティストへの取材を通して、多くのメッセージを受け取ったことだろう。実際の記事は琉球新報の小中学生新聞「りゅう PON!」で、2023年5月ごろ掲載予定だ。
カフェ店員体験
「みやんち」のカフェ店員となりお仕事体験する企画も用意。お店スタッフ体験をする「SKY Fes Kids Café × みやんち」では、HYプロデュースの沖縄そばを子供たちが販売した。お店の前に立ち、お金を受け取り商品を渡すなどの体験を通して、子供たちの夢へのキッカケが生まれる場が用意された。
みんなに楽しんでもらいたい
更に聴覚・視覚に障害がある方へのライブ鑑賞サービスを開始した。SKY Fesで演奏される曲の歌詞やアーティストのMC、場内アナウンスをリアルタイムで文字情報に変換し提供する字幕サービスや、弱視や見え方に障害のある方のためにステージの様子を手元のタブレットで見ることができるライブ映像サービスを用意するという、新たな取り組みが加わった。
みんなで創り上げた最高の舞台
出演したアーティストに共通していたことが、「声出しが解禁されて初めてのライブだった」という点だ。観客の歓声を聞き目が熱くなるアーティスト、喜び飛び跳ね「最高!」と叫ぶアーティスト、「声聞かせて〜!」とマイクを向けるアーティスト。それぞれがSKY Fesに出演できたこと、そして観客の声が聞こえたことへの喜びをあらわにした。来場者も思い切り叫び、踊り、応え、「HY SKY Fes 2023」に関わる全ての人で最高の3日間を創り上げた。
本公演の前日である2023年3月17日(金)18時より、キャンプサイト脇に設けられたグリーンステージで前夜祭が開催された。シークレットゲストにナオト・インティライミを迎え、約800人に特別なライブを届けた。大きな舞台とは違う、目の前でのパフォーマンスに酔いしれ、これから始まる2日間への期待を最高潮にして前夜祭を終演した。
誰もが心配していた雨予報も、10時の会場前にはすっかり快晴に。まずは子供新聞の記者と子供・学生映画制作の制作スタッフ、カフェ定員体験の子供たちが紹介され、いよいよHYによるWelcome Liveがスタートした。
HY Welcome Liveから始まったHY SKY Fes 2023
「会場の皆さん!はいさい、HYでーす!」「皆さん、晴れましたねー!」「楽しむ準備はできてますか?」多くの来場者がスタンディングエリアに詰めかけ、「マスクをしていたら声を出して良いです。SKY Fesスタート!」と新里の掛け声から始まったSKY Fes。「その笑顔を今日ここから、世界に、この空を伝わって届けていきましょう!」と一曲目の「世界」を披露。前夜祭とは打って変わって大きな音と歌声、多くの観客の拍手と歓声が湧きあがった。「みんなで歌おう!」と繋げた「AM11:00」。観客の声を聞き「最高だね〜」と、声が出せるようになったことへの喜びを噛み締めた。「だからお願い」では「みんなで歌おう!」と声をかけ、3年間封印し忘れかけていた観客たちの声出しを徐々に解放に導いた。そして「大切なひとを抱きしめながら聴いて欲しいです」「ウェルカムライブ、このSKY Fes、最高な時間にしていくよ!みんな良いですか〜!」と最後の曲「君のうた」を披露した。観客とリズム遊びを楽しみ、一緒に歌い、一緒に踊り、そうして会場をひとつにし、HYのウェルカムライブから「HY SKY Fes 2023」がスタートした。
音とともに登場した當山みれい 。1曲目の「Dear My Boo」を披露。ティーンから圧倒的な支持を得るR&Bシンガーの當山みれい を間近で観たいと、多くの若者がスタンディングエリアに集まった。「歌って〜!」と客席にマイクを向け、応えるように歌う観客。「Missing You」では當山の力強くも美しい歌声が会場中に広がり、初めて聞く歌声に思わず立ち止まった来場者も多くいた。そして明るく可愛い曲「^^」、「願い〜あの頃のキミへ〜」を披露した。サブスク総再生回数1億回越えの、サブスク世代の歌姫の爪痕をしっかりと残したパフォーマンスだった。
「沖縄〜!」の叫び声で登場した青山テルマ。早速1曲目となる「マダバカ 」を披露。スタンディングエリアでもリラックスエリアでも、テルマが「push your hands!」と叫べば多くの手が上がる。「ONIGIRI 」では何度も「ONIGIRI」「ONIGIRI」と来場者との掛け合いを楽しみ、テルマらしく可愛く強く楽しい雰囲気のライブの始まりとなった。そして名曲「何度も」「そばにいるね」で、多くの観客を喜ばせた。「ブーンシャカラカ」では観客一同をノリノリにさせ、歓声が上がる中、最後の曲「一生仲間」を披露した。終始楽しく笑いの絶えないライブとなった。
大きな歓声と拍手で迎えたナオト・インティライミ。「ついに声が出せる日が来たんだねー!!」と涙を拭い、「3年間お互い奪われていたものが、今日返してもらった、そんな感じです」とライブをスタートさせた。沖縄のCMソングを歌い、うちなーぐちを披露し、HYの曲「366日」はじめ、共演者の最強名曲メドレーをカバーしていった。ナオト本人のシングルメドレーも披露し、「タカラモノ~この声がなくなるまで~」からMCへ。「ひとつ願いが叶ったような、そんな思いです。願いは、持っていれば叶う日が来ると信じて、生きています。そんな思いを託してこの曲を」と「いつかきっと」に繋げた。地元沖縄のダンサーを呼び込み、次の曲「The World is ours !」に移った。そして最後の楽曲「カーニバる?」では、「一緒にタオル回すよー!」と、観客がタオルを回し声を出し踊り、最高の盛り上がりを見せた。
多くの観客がスタンディングエリアで待ち構える中、「ガラナ」でライブをスタートしたスキマスイッチ。続けて「Ah Yaeh!!」を披露。「雰囲気がめちゃめちゃいいですね、このフェス」と笑顔を見せ、次の曲「奏(かなで)」へ。そして「全力少年」では、観客の大きな声を聞いて「すごいね。なんか感動的だね、これ」と、声を詰まらせて涙をそっと拭うシーンも。「野外ではちょっと風があってピッタリなんじゃないかな」と最後の曲「風がめくるページ」を披露。あの時のあの頃のあの想いを思い出し、歌い喜び感動し、さまざまな感情が巡ったライブとなった。
日が暮れ出した頃、 FUNKY MONKEY BΛBY'Sのパフォーマンスが始まった。前回の出演時の公言通り、FUNKY MONKEY BΛBY'SとしてまたSKY Fesに戻ってきた。1曲目の「ちっぽけな勇気」で観客を盛り上げ、次に「ナツミ」を披露。サイドまで駆け抜けてリラックスエリアの観客を楽しませるファンキー加藤。 そして新曲「ROUTE 16」。「声出しOKですから、知っていたら歌ってください」と「告白」へ。イントロが流れると歓声を上げる観客。「みんなの大合唱をもっと聞きたい」と「あとひとつ」に続く。「あの空へ」をみんなで大合唱し、「希望の唄」で更にテンションを上げ、最後の曲は「悲しみなんて笑い飛ばせ」ではタオルを振り回し、大盛り上がりとなった。最高に盛り上がった11年ぶりの沖縄ライブとなった。
SKY Fes DAY1のトリを務めたのは沖縄市から生まれたアーティスト「ORANGE RANGE」。1曲目の「以心電信」ではカチャーシーを踊り、そして「Ryukyu Wind」、「今日は音の鳴るお祭りでございますよ〜」と「祭男爵」と続いた。空がすっかり暗くなったところで「*〜アスタリスク〜」を披露。そして暗転した空間で始まった「Melody」。オレンジに照らされたステージでは暖かい音と唄声、そして沖縄の三線が心地良く絡み合って会場中に響いた。次の曲「イケナイ太陽」が始まると来場者の盛り上がりは最高潮に。そして「Pantya feat.ソイソース」「上海ハニー」を歌い上げ、大歓声が上がり、みんなでカチャーシーを踊り、タオルを振り回し、会場を大いに盛り上げてライブを終えた。アンコールには「キリキリマイ」で応え、歓声が響き渡る中DAY1が終演した。
天気に恵まれ、3月とは思えないほどの暑さの中スタートしたDAY2。昨日早朝の雨でぬかるんだ地面もすっかり乾き、SKY Fes最終日を心待ちにしていた来場者たちが会場へ足を急がせた。フェスTシャツに着替え、好きなアーティストのタオルを頭に置き、会場にスタンバイ。1日目で歓声の感覚を思い出した来場者たちは、大きな声で最初のアーティストを迎えた。
DAY2の1組目のアーティストは緑黄色社会。1曲目の「Don!!」ではVo.&Gt.長屋晴子の透き通った歌声が元気に広がり、来場者の手拍子が響き渡る。「今日は楽しもうねー!」と「始まりの歌」、続けて「sabotage」を披露。力強いパフォーマンスで3曲続けて披露し、会場の熱気を一気に上げた。雰囲気を変えて次の曲「想い人」、緑黄色社会の代表曲のひとつ、「Mela!」「キャラクター」を披露。スタンディングエリアもリラックスエリアも、手拍子しジャンプし腕を振り声を出し、全身全霊で緑黄色社会のパフォーマンスを楽しんだ。最後の曲「これからのこと、それからのこと」を歌い終えると「ちょー楽しかった!」と長屋。その言葉に指笛で応え、来場者との掛け合いを大いに楽しんだライブとなった。
HYの地元でもある沖縄県うるま市の中高校生で結成される「肝高の阿麻和利」が現代版組踊を披露。「肝高の阿麻和利」とは、沖縄に古くから伝わる伝統芸能「組踊」をベースに、現代音楽とダンスを取り入れて、勝連城10代目城主「阿麻和利」の半生を描くいわば「沖縄版ミュージカル」だ。本編2時間の演舞をショートバージョンにして、沖縄の伝統芸能をSKY Fesの来場者に届けた。「肝高の阿麻和利」は子ども達の感動体験と居場所づくり、ふるさと再発見・子どもと大人が参画する地域おこしを目的に企画したもの。SKY Fesでは伝統芸能にもスポットをあてており、子供たちの夢づくりと地域おこしの両方を兼ね備えたステージとなった。
重低音がドンドンと鳴り響き、 Hilcrhymeのパフォーマンスが始まった。「ルーズリーフ」からスタートした Hilcrhymeに黄色い声が上がった。「トラヴェルマシン」で更に大盛り上がりの観客。「フェス、戻ってきた日常、素晴らしい。いい感じで皆の距離が縮まっていると思っている。縮めていこうぜ距離を、俺らもな」と、「あと数センチ」「恋の炎 」を披露。HYの仲宗根泉を呼び込み、「事実愛 feat.仲宗根泉(HY)」を披露した。Hilcrhymeの歌声に仲宗根の声が絡みつき、とても情熱的で感動的なシーンとなり観客を喜ばせた。そして来場者と共に大合唱をした「春夏秋冬」。最後の曲「大丈夫」では、 Hilcrhymeから魔法のことばを受け取った来場者たち。12年ぶりの沖縄でのフェスを大いに楽しんだパフォーマンスとなった。
美しいギターの音色が響く中登場したOAU。「ただいま」「おかえり」この言葉を言い続けて欲しいと、1曲目「帰り道」を披露。日差しが優しくなった16時、暖かいライトで照らされたOAUのパフォーマンスは、とてもしんみりと始まった。次はテンポを変えて「こころの花」を。来場者の手拍子に乗り「Family Tree」「Peach Melba」を続けて披露。「Time's a River」ではMARTINのバイオリンとKOHKIのギター捌きをを見せ、「Again」では様々な楽器の音が鳴り響き、観客を圧倒させた。手拍子が徐々に大きくなり、迎えた「Making Time」。OAUのパフォーマンス力、技術の高さに徐々に引き込まれていく観客。最後の曲「This Song -Planxty Irwin-」では、沖縄の島歌とどこか近いものを感じさせ、観客を楽しませた。
美しいサウンドが響き渡る中、 Def Techが登壇。「Surf Me To The Ocean」から、彼らオリジナルの世界ジャワイアンレゲエ・ミュージックのライブがスタートした。続いて280万枚を売り上げたアルバム「Def Tech」から「High on Life」などを披露。「座っている方も心が弾む1曲」のことば通り約1万人の心が弾み、最高の盛り上がりを見せた。代表的沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」と掛け合わせ始まった「My Way」では、「これがリアルFIRST TAKE」というメンバーの言葉と共に、観客を大いに沸かせた。その後「Catch The Wave」やバラード披露。最後は「おんがく ♬ MUSIC」で観客と一緒に歌い、会場が一体となった。Def Techの音楽は心地よい風に吹かれている気持ちになり、聴いていると自然と身体が左右に揺れる。それを多くの人が今日このSKY Fesで体感しただろう。
「あいみょんコール」が鳴り響く中、Tシャツとジーンズスタイルで遂にあいみょんが登壇。「ハルノヒ」「愛を知るまでは」「満月の夜なら」「愛を伝えたいだとか」「君はロックを聴かない」の5曲を続けて披露。「愛を知るまでは」では最後「優しい心を持ちたいのだけれど」をソロで叫び、約1万人の観客が大熱狂。どの曲も大盛り上がりの中、インディーズ時代の楽曲である「貴方解剖純愛歌 ~死ね~」 を歌い、「あいみょん最高!」という声がそこら中から響いた。そして「裸の心」「マリーゴールド」と2曲連続で大ヒット曲を披露。スタンディングエリアには世代関係なく多くの人が押し寄せ、あいみょんのライブを楽しんだ。
「HY SKY Fes 2023」の大トリを務めるのは、もちろんフェス主催者でもあるHY。待ちに待った来場者たちがスタンディングエリアに詰め寄せ、手拍子と指笛でメンバーを迎えた。三線と「イーヤーサーサー」「アイヤー」の音頭でHYが登壇した。会場はすっかり暗くなり、最高の雰囲気の中「HY SKY Fes 2023」最後のライブがスタートした。まず1曲目は「モノクロ」。来場者の気持ちもテンションも即一つにし、サビでは観客も一緒に口ずさむ、大合唱となった。「Steet Story」では全エリアをスタンディングさせ、会場にいる全員でカチャーシーを踊った。踊り、ジャンプし、歓声を上げ、「HY SKY Fes 2023」イチの盛り上がりを見せた。そしてこれから恋をする人たちへのメッセージを込めてバラード「NAO」へ。青く灯された舞台で、仲宗根泉の放つ強く美しい歌声、観客だけで合唱するサビ。歌が心の中に入っていく、感動的なシーンとなった。そしてうるま市を拠点に活動しているエイサー団体龍神伝説の子供たちを呼び込み、「優しい世界」を披露。オールスタンディングでカチャーシーをし、観客のテンションを一気に上げ最後の曲までそのまま駆け抜けた。「トゥータン」と続き、最後には、サプライズであいみょんを呼び込み「ホワイトビーチ」を観客と共に大熱唱。会場が、SKY Fesが、完全に一つになった瞬間だった。この共演は、あいみょんが憧れる女性アーティストとして名前を挙げていた仲宗根とのコラボステージとなった。「HY大好き!」と思わず想いをこぼすあいみょん、「本当にあいみょんありがとう!みんな、あいみょんに大きな拍手を!」と呼びかけるHY。このFes一番の拍手がステージに送られた。アンコールでは代表曲「AM11:00」で応え、「この3日間、全アーティストの皆さん、スタッフの皆さん、ここに来てくださったお客さんみんな、子供たち、全員がいなかったらできなかったことです」「SKY Fes、大成功です!」と、HYメンバーは深くお辞儀をして、4回目の開催となったSKY Fesへの想いを噛み締めた。観客と歌い、踊り、飛び跳ね、全員が一つとなり、みんなで創りあげた舞台、まさにその言葉通りとなった「HY SKY Fes 2023」は幕を閉じた。
HYのメンバーが地元沖縄で、゙“今を生きる子供たちに何かステキなきっかけを作ることができないだろうか?”と考え、生み出されたSKY Fes。子供たちの大きな夢やチャンス、家族みんなで 繋がっていく大切な時間、そういったステキなものたちを生み出せるきっかけの場になればというHYの思いの通り、SKY Fesは多くの人にとって大切な場面となったことだろう。次回の開催がまた楽しみだ。
そして、この3日間の模様は、5月1日(月) 19時30分から24時、CSチャンネルフジテレビTWO ドラマ・アニメにて独占放送されることが決定している。
文:五十嵐梨花
<3月17日(金) 「HY SKY Fes 2023 & 前夜祭」セットリスト>
■ナオト・インティライミ
M1. いちばん近くに(HYカバー)
M2. ありったけのLove Song
M3. あの素晴らしい愛をもう一度
M4. 今のキミを忘れない
■HY
M1 未来
M2 てがみ
M3 涙
M4 三月の陽炎
M5 エール
<3月18日(土) 「HY SKY Fes 2023」セットリスト>
■ HY
M1 世界
M2 AM11:00
M3 君のうた
■當山みれい
M1 Dear My Boo
M2 Missing You
M3 ^^
M4 願い〜あの頃のキミへ〜
■青山テルマ
M1 マダバカ
M2 ONIGIRI
M3 何度も
M4 そばにいるね
M5 ブーンシャカラカ
M6 一生仲間
■ ナオト・インティライミ
M1 シングルメドレー
M2 タカラモノ~この声がなくなるまで~
M3 いつかきっと
M4 The World is ours !
M5 カーニバる?
■ スキマスイッチ
M1 ガラナ
M2 Ah Yaeh!!
M3 奏
M4 全力少年
M5 風がめくるページ
■ FUNKY MONKEY BΛBY'S
M1 ちっぽけな勇気
M2 ナツミ
M3 ROUTE 16
M4 告白
M5 あとひとつ
M6 希望の唄
M7 悲しみなんて笑い飛ばせ
■ ORANGE RANGE
M1 以心電信
M2 Ryukyu Wind
M3 祭男爵
M4 *〜アスタリスク〜
M5 Melody
M6 イケナイ太陽
M7 Pantya feat.ソイソース
M8 上海ハニー
EN1 キリキリマイ
<3月19日(日) 「HY SKY Fes 2023 」セットリスト>
■ 緑黄色社会
M1 Don!!
M2 始まりの歌
M3 sabotage
M4 想い人
M5 Mela!
M6 キャラクター
M7 これからのこと、それからのこと
■ 肝高の阿麻和利
M1 ダイナミック琉球 short ver.
M2 伝令
M3 安波節
M4 伊計離島
M5 棒術
M6 あまわり 誕生〜歓喜
M7 肝高の詩
■ Hilcrhyme
M1 ルーズリーフ
M2 トラヴェルマシン
M3 あと数センチ
M4 恋の炎
M5 事実愛 feat.仲宗根泉(HY)
M6 春夏秋冬
M7 大丈夫
■ OAU
M1 帰り道
M2 こころの花
M3 Family Tree
M4 Peach Melba
M5 Time's a River
M6 Again
M7 Making Time
M8 This Song -Planxty Irwin-
■ あいみょん
M1 ハルノヒ
M2 愛を知るまでは
M3 満月の夜なら
M4 愛を伝えたいだとか
M5 君はロックを聴かない
M6 貴方解剖純愛歌~死ね~
M7 裸の心
M8 マリーゴールド
■ HY
M1 モノクロ
M2 Steet Story
M3 NAO
M4 優しい世界(with 龍神伝説エイサー)
M5 トゥータン
M6 ホワイトビーチ(with あいみょん)
EN1 AM11:00